副業をする際の目標額を決めたいと思って年収と幸福について調べました。
こんな方におすすめ
- 年収800万円が幸福って本当?
- 所得税、住民税、社会保険料といった税金を引いた手取り額はいくら?
- 副業でいくら稼げば800万円に近づけるの?
こういった疑問にお答えします。
年収800万円が幸福?
ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン教授らによると、幸福が最も高い年収は7.5万ドル(約800万円)だそうです。
これは2008-2009年に米国45万人に収入と生活満足度を調査した結果です。日本でも同様の調査結果があるので2つ紹介します。大阪大学21世紀COEの調査では年収700万円あたりが幸福度高いです。
2019年には内閣府が日本人1万人に「年収と生活満足度」を調査して発表しています。満足度の点数の開きが最も大きいのは年収100万円以上300万円未満→年収300万円以上500万円未満の間で「0.48点の差」です。年収700万円〜3,000万の満足度は横ばいです。
年収800万円の手取り額は約595万円(月額約50万円)
年収800万円てどのくらいの生活水準でしょうか?想像しやすいように税金や社会保険料を引いた実際の手取り額を調べました。なぜなら私は現在年収800万円に達していないからです。(笑)
800万円の税金の合計は205万円。800万円から税金を引くと手取りは「595万円」です。それを12ヶ月で割ると月額が出ます。月額は「約50万円」です。
【独身】年収800万円の手取り額
【独身】年収800万円の手取り月額
595万円÷12ヶ月=49.583万円 ≒ 50万円
ココがポイント
年収800万円の手取り月額は約50万円
年収800万円以上の割合は9.6%
実際どのくらいの人が年収800万円以上なんでしょうか。国税庁の調査だと年収800万円以上が占める割合は全体の9.6%です。年収800万円代は全体の2.9%です。
副業やFIRE関連の本やTwitterに記載の月収や年収の目標数字は鵜呑みにしてはいけないですね。。実際の成功者はかなり少ないかもしれません。
年収800万以上の割合
年収別の割合
平均年収を例に【副業の目標額】を出してみた
幸福になれるだろう年収800万円を目指して副業で得たい月次目標額を計算してみます。平均年収額を例にします。
国税庁の令和元年分の調査結果だと給与所得者数は5,255万人で平均給与は436万円です。ちなみに男女別の平均給与は男性540万円、女性296万円です。まだまだ男女差がありますね。
800万から436万円を引くと約30万円になります。月にプラス30万を目標にすると幸福度も高いようです。
800万円- 436万円 = 364万円
364万円÷12ヶ月=30.333...万円 ≒ 30万円
ココがポイント
平均年収436万円から算出すると幸福度も高くなる月次目標はプラス30万円
目標を具体的にすると達成率が明確になります。例えばメルカリで月に1万円売ったら1/30目標達成になります。364万円足りないと考えるよりは、1/30達成の方が気楽ではないですか?
ちなみにモチベーション維持にはちょっとした技術が必要です。別で記事にしているので気になる方はチェックしてみてください。
最後に:完全なFIREを目指していないのは孤独回避
実は個人事業主をしたことがあります。自由ではありますが営業力が問われます。資産家になるまでは能動的でいる必要があると実感しました。
企業に属しているメリットは組織作りや経営企画を1人で考える必要はないことですが、何よりも当たり前に人がいてコミュニケーションが取れることだと思います。社会人になってコミュニティ広げるは難しい。。なので今のところ完全FIREは目指してません。
投資の神バフェットもリスク回避ですぐに仕事を辞めることはなく数年は副業でした。
とはいえ副業やFIREの目的は人それぞれです。あなたらしく幸福になってください。
参考文献
・『満足度・生活の質に関する調査 第1次報告書(https://www5.cao.go.jp/keizai2/wellbeing/manzoku/pdf/report01.pdf )』内閣府
・『令和元年分 民間給与実態統計調査(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2019/pdf/000.pdf)』国税庁